地域防災

防災に対する考え方

当社は災害は常に起こり得る地域社会の課題であると認識し、防災リテラシー向上のため認定非営利活動法人 日本防災士機構の認定資格「防災士」を取得いたしました。これにより防災に関する情報提供等を通して地域や学校防災へのサポートに努めてまいります。

当ページでは当社が位置する大阪市で予測される災害と対応を以下に簡潔にまとめております。
特に大阪市にお住まいの方、教育機関・施設の拠点がある方におかれましては有効にご活用いただけるかと存じます。

なお災害時には当社が位置する地域の方々と協働し対応を行います。
また「物資や教材教具の学校への提供」を最も重要な事業として位置づけ、継続再開するための計画、及び計画の改善を行ってまいります。

 

地域(大阪市)の災害について

大阪市の場合、災害として地震及び地震による津波、台風による高潮、大雨による河川決壊、内水氾濫が考えられます。

水の都と言われるだけあって水に関する災害が多いのがこの地域の特徴で、当社社屋も大和川氾濫時のハザードマップでは浸水箇所に指定されております。

もちろん30年以内の発生確率が80%といわれる南海トラフの巨大地震対策も重要です。ちなみにこの80%という確率は一定ではなく、時間とともに発生確率は上がっていきます。

 

ハザードマップで地域(大阪市)を把握

「ハザードマップ」とは一般的に「自然災害による被害の軽減や防災対策に使用する目的で、被災想定区域や避難場所・避難経路などの防災関係施設の位置などを表示した地図」とされています。
参考URL 国土交通省国土地理院, https://www.gsi.go.jp/hokkaido/bousai-hazard-hazard.htm, 令和元年10月1日 時点

つまり「ハザードマップ」 は、災害時どの場所がどんな被害にあうかを色分けして記したシミュレーションマップです。
ここでポイントになるのは、ハザードマップは1つ見て満足してはいけないということです。
大阪市は水害、地震等災害ごとに別のハザードマップが用意されています。

さらに、水害の外水氾濫(河川決壊)は河川ごとに別、地震は断層や海洋プレートごとに別と想定されるシミュレーション毎にハザードマップが存在します。

そしてもう1点忘れてはいけないのは、近年の災害は激甚化しており、自然の力は予想を超えて発生する可能性がある。つまりハザードマップの予測を上回る可能性があるということです。

大阪市ハザードマップリンク
大阪市各区水害ハザードマップ一覧 (外部リンク:大阪市)
大阪市災害想定(震度分布・液状化予測・津波浸水想定)について (外部リンク:大阪市)

 

被害を最小限にするために

~地域にお住いの方々へ~

1.災害に対する心構え
災害は他人事ではなく、今起きてもおかしくはありません。
子供の頃を振り返って、「今までそんな災害はなかった」としても安心できません。
150年スパンで繰り返す災害ですと、一生のうちに二度起きないからです。

ですので最低限の準備(ハザードマップの確認と緊急持ち出し用品、数日間の生活品備蓄)と覚悟だけはしておきたいところです。

2.避難場所の確認
避難場所は種類があります。
最初に思い浮かべる避難場所は、報道番組で見かける小中学校の体育館ではないでしょうか。これは、「収容避難所」のことです。

大規模火災の場合は、大きな道路を通っていける「広域避難場所」に避難しないとなりません。
他にも津波、高潮の際は高台の「水害時避難ビル」、高齢者等災害時要援護者を対象とした「福祉避難所」があります。

自分がどこに避難するべきなのか避難場所の事前確認が必要です。
※浸水害で避難所に逃げるのが困難な場合は、自己責任で垂直避難(家の上に逃げる)という方法もあります。

3.災害警報の理解
自治体が発信する災害警報を把握してますでしょうか?
地震はある程度知ってるけど、河川氾濫も警報があるの?という方もおられるかと思います。

【河川氾濫】
河川氾濫は警戒レベルが5段階あり、段階によって警報が出ます。
警戒レベル1 心構えを
警戒レベル2 避難行動の確認
警戒レベル3 高齢者等 避難に時間を要する人避難
警戒レベル4 全員避難!(速やかに避難所へ)
警戒レベル5 既に災害が発生している状況(命を守るための最善の行動を)
注意したいのは警戒レベル5ではなく、警戒レベル4が全員避難の合図です。

警戒レベルの1段階はあっという間に上がりますので、早め早めの行動をとるべきです。
ちなみに2018年大阪に大きな被害をもたらした台風21号の際は、大阪の大和川に氾濫危険情報が発表され、大変に危険な状態になりました。
私たちは運良く助かっただけなのかもしれません。

地震】
緊急地震速報も2種類あります。
最初に鳴るのは緊急地震速報(予報)です。
この時点で既に地震は発生しており、揺れが到達するまでは少しの時間差があります。
この間に、余裕があるなら火器を使っている場合は中止し、ガスの元栓を閉めます。
しかし第一はモノが「落ちてこない、倒れてこない」場所に隠れることです
その後、揺れが来て2度目の緊急地震速報(警報)が鳴ります。

揺れが収まったあと第一の行動は、ご自身と家族の安全確認と火が回っていないかの確認で、消火できない場合は避難行動を開始します。
避難中も余震が本震と同規模で発生する場合(熊本地震の例)もあり、しばらくは常に注意が必要です。

また地震速報の震源地にも注意してください。内陸地震ではなく、南海トラフ等の海洋プレートによる巨大地震の場合、大阪市にも津波が来ます
津波被害が予測されるエリアにお住まいの方はすぐに高所へ避難してください。
※巨大地震による津波が予測されるエリアについては、大阪市のハザードマップで特定されています。

 

 

災害用伝言ダイヤル171

災害時は、輻輳(ふくそう)という電話が非常につながりにくい状態となります。
こんな時に役に立つのがパケット通信を使ったSNSと災害用伝言ダイヤル171です。

災害用伝言ダイヤル使用法
ダイヤルすると利用ガイダンスが流れるので、それに従って操作します。
1.171にダイヤル
2.(利用ガイダンスに従って)録音は「1」、再生は「2」
3.(利用ガイダンスに従って)電話番号を入力
つまりは電話番号で判別して、その電話番号で録音した内容を再生して聞くことができる伝言サービスです。
なので事前に録音先の電話番号を知っておく必要があります。
また、どの電話番号で録音したのか等、家族や親族間で事前の意識合わせが必要です。
※暗証番号をつけないと、その番号を知っているすべての人が伝言を聞けてしまいます。
NTT西日本 災害用伝言サービス「171」&「Web171」 (外部リンク:NTT西日本 同サービス案内pdf)

SNSの利用
TwitterやLine等のSNSは、これまでの災害時で活躍した実績があり、備えとして家族、会社間での導入をお勧めします。


 

最後に災害で最も大事なのは、「自分の身は自分で守る」ということです。
広域で起こる災害では、公共の支援は全ての要救助者に手が行き届きません。
災害時は、自助>共助>公助
このようにまず自分の身は自分で守ること。次にご家族や近隣の方との協働、最後に公共機関という意識をもって、災害に備えておくことが大切です。

当社は教育支援を通じて社会に貢献するという基本理念のもと、防災に関する情報提供等を通して地域や学校防災へのサポートに努めてまいります。